概要

アメーバ経営とは

会社経営は、一部の経営者のみで行うのではなく、全社員が関わりを持って行いたいと思っています。
その為には、会社の組織を出来るだけ細かく分割し、それぞれの仕事の成果をわかりやすくすることで、全従業員の経営参加をうながすことが可能な経営管理システムです。

アメーバ経営の目的

  • 事業使命の実現・向上のために、全員で予定を立て参画意識を持ってもらう(全員参加経営の実現)。
  • 事業使命の実現・向上のために、具体的なアクションをとってもらう。
  • 立てた予定は最後まで、どんなに環境が変わろうとも達成のために頑張ってもらう(経営者意識を持つ人材の育成)。
  • 小組織別独立採算制度を確立し、売上最大・経費最少・時間最短経営の達成(採算意識の向上)。
  • 下落する売値に連動したコストダウンできる柔軟性とスピードの実現。

現行との相違点

  • 単月で計画しない
  • 前年比率の良し悪しで判断しない
  • 未来の行動計画(AP)と課題の特定と解決に時間を使う
  • 経営計画(MP)はボトムアップ(チームリーダーと上長)で検討・策定する
  • 人事はボトムアップ(チームリーダーと上長)が検討・計画する

ルール

  • アメーバチームの役割と責任を明確にする。
  • ビジネスとして完結する採算管理単位に細分する。
  • 採算部門と非採算部門を区分する。
  • 会計原則に沿うようにする。
  • 共通費は受益者負担を原則とし、メンバーが納得する配賦方法を吟味する。
    共通経費/売上比率で配賦とする。
    借入元金返済(本社分)・利息(本社分)/RS事業部とRH事業部の売上比率で配賦する。
  • 労務時間は一定の定義を決め計上する。
    総労務時間に含めない(本部で打刻)/会議、出張
    総労務時間に含める/店外レンタル業務、研修
    内勤者は拘束9時間で労働8時間=労務時間
    管理職者はみなし残業1日2時間で月45時間
  • 懇親会、接待交際費は1次会費まで経費とする。

会計原則

  1. 一対一対応の原則
    モノ・お金が動く時は必ず伝票等を付け、売掛買掛などすべての処理を明確にする。
  2. 筋肉質の経営に徹する
    適正在庫を保つため、安くてもまとめ買いをせず、その月に必要な分だけ購入し、不良在庫、棚卸労力を減らし、保管コストを不要にする。
    売掛買掛を増やさない努力をする。
  3. ダブルチェックの原則
    人に罪を作らせない為に、伝票、入出金などの作業を分担して行い、二重、三重のチェック体制にする。
  4. キャッシュベース経営の原則
    購入した時点ですべて経費に計上など、実際のお金の動きがわかるようにする。
    例えば、購入ロットと毎月の使用量に隔たりがある場合は、承認を受けた上で毎月の使用量に応じて「使用高計上(要在庫管理)」をすることができる

チームの役割と責任

管理系(非採算部門)

  • 経営理念・使命の共有共炎を促進させるための支援。
  • 経営管理システムが正常に機能させるためのインフラを構築。
  • 経営情報の正確かつタイムリーな提供。
  • 会社資産の健全なる管理。
  • スムーズな事業運営のための物的・人的支援。
  • 仕組化、ルール化、マニュアル化の支援。
  • キャンペーン等のPDCAの支援。
  • 上記を低コスト(経費最小)で質の高いサービスを提供する。

サービス・営業・制作系(採算部門)

  • 市場が要求するクオリティ・スピード・プライスなどの付加価値の最大化を目指して提供する。
  • リピーターの促進、新規開拓、売掛回収を行う。
  • MP達成のために「売上最大」を目指し事業を拡大する。
  • 幹部は、事業運営と事業拡大のための物的・人的支援を行う。

開発・企画系(非採算部門)

  • 新しい価値を創出し新市場をつくり事業の拡大を図る。
  • 社会のニーズに合った新店舗、新商品、新事業を開発し、サービス部門に提供する。
  • 効率的な運営ルールを構築し、新店舗、新商品、新事業の早期黒字化を目指す。

実施方法

  1. 経営会議(合宿)
  2. 経営方針発表(8月末まで)
  3. チーム内でMP(マスタープラン)作成し上司と繰り返し検討
  4. チーム内でAP(アクションプラン)のもと予定と見通し計画策定し上司と繰り返し検討(10月末まで)
  5. PDCA(11月から実施)

会議計画

会議の目的

マーケットには「お客様・ユーザー」と「同業店・同業社(ライバル)」しかありません。
その「お客様の声」「ライバルの動向」を真っ先にシェアし
その課題に対して、「成功失敗体験を共有する」
「全員で施策と解決させる」
「生きた教育と研修の場」とし
「数字による実績報告と見通し報告」は言うまでもなく
ただの発表・報告の場にとどまらず
発表者と傍観者の隔たりをつくることなく
生きた学びの場とすることが目的です。

関連するフィロソフィ

14、「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのため」にある組織であること。
22、建設的に本音でぶつかる。

会議日程

概ね1日/リーダー採算会議
概ね2日/部門採算会議
概ね3日/チームミーティング
不定期/経営会議